現在、少し早めに現地到着して、キャスティング横浜港北店さんのバックヤードにてノートパソコンでポチポチ。早速昨日の続きで、「カブメス+1(チューニング)」が活躍した12月の大家のお話。

2018.12.12 亀山ダムのむら平日大会(クラシック)
 先月に比べて完全に冬に入ったと思っていましたが、年越した今の状態に比べるとやっぱりずいぶんとましではありました。さらに、この日は雨。大会前数日間でぐっと冷え込み、冷たい雨を覚悟していたのですが、終わって気づいたのはそこまで冷たい雨ではなかったということ。
 この日は、冬の釣りを想定して、移動距離は短く少ない場所を丁寧にを心がけました。が、試合結果を見ると雨効果が炸裂し、魚は動いていました。なのでもう少し動く釣りで良かったっぽかったです。釣りって難しい。

 メインルアーはプラカイバードミニとすりぬけまくるくんとカブメス。結果的に、すりぬけまくるくんで2バイトのらず、カブメスで1バイト。カブメスの魚はフッキングまで行ったのですが、魚が少し小ぶりだったのと、使っていた竿が普段より硬いのを使っていたせいでファイト中にバラし…。出方、食い方はめっちゃ良かったのでショック大。使い方はワンドの奥でのただ巻き。一つのワンドを丁寧に角度を変えつつ引いて来て数投してから出ました。やはり、同じワンドの中でもトレースコースは重要だなと感じたのと共に、集中していい感じで巻けたのも良かったのかなと思いました。
a0190865_12492083.jpg
 冬の釣りでカブメスを印象付けてくれたのは超カブメス使いのヌノ夫妻の存在が大きいです。毎年冬になると「ハイシーズンに入りました。」と言って夫婦で千葉のダムに出ては魚を取ってくる。そんなヌノ夫妻のカブメスの使い方がただ巻きだったわけで菅、実はその使い方を教わった後でも僕の中でカブメスのデッドスローのただ巻きでは弱いのではないか?という思いがありました。結果から言うと決して弱くなかったと今では思えるようになりました。そして、その思いがあったので、集中した巻きの釣りができたのです。その心境の変化にはもう1人別の釣り人の影響がありました。
 その釣り人というのは奥田学さん。パワーフィッシングとフィネスの使い分け、独自の釣りのスタイルが自分の釣りの完成形に近いのではないかと思い、DVDや本、作られたルアーなどでひたすら研究している1人です。そして、その研究でどうしても解らないことが、イベントで本人に直接質問をするという、めちゃくちゃただの熱心なファンみたいなことをしているのですが、今回のヒントもその質問の中での発見でした。
 奥田さんが作られたブラックデュラゴンというルアーを購入し使っていたのですが、このルアーがノーマルモデルとデッドスローモデルとあり、現在ほぼほぼデッドスローモデルしか売っていません。僕もゆっくり使いたかったのでちょうどいいやと思って購入して思ったのが、予想よりリップが小さいことでした。デッドスローでウネウネさせるならノーマルよりリップを大きくして、ゆっくりでもしっかり動くものだと思っていたのでなんというか拍子抜け。じゃあ、ノーマルモデルはもっと抵抗値が弱い=リップが小さいの?でも、これ以上リップは小さくならないだろうと。というわけで、奥田さんに直接質問です。
 バサクラ会場でイベント終わりの片付け中の奥田さんをゲットし、その質問をぶつけると、デッドスローの概念が違いました。デッドスローで使う際はウネウネしなくて良いとのこと。じわーっと水になじませるように糸のたるみを取るだけで誘うようなそんな感じ。デッドスローモデルはそのための浮力調整と、じわーっと水をかませた時の抵抗を作るためのリップであったわけです。琵琶湖ではこの使い方はポピュラーな使い方だそうでしたが、僕からすれば目から鱗。特に思ったのは、あんな広い琵琶湖でそんな誘い方で魚が来てくれるんがということ。そう、この釣りの話が僕の中でカブメスの釣りとまんまリンクしたのです。
 ルアーの使う速度、ルアーパワー、水の絡め方。そうか、ヌノさんの釣りはこれだったんだとはっきりとわかりました。そうしてイメージを作って巻いた結果が先に書いたバイトへと繋がったわけです。
a0190865_12492796.jpg
 今回製作したカブメス+1チューニングはそんなデッドスローの巻きの釣り(ヨタ巻きとか言うのかな?)をイメージしたモデルです。デッドスローで巻くだけで、ゆっくりでもしっかりとピッチのある動きが出るこのルアーは、リップ付きのジョイントルアーとは違いますが、この釣りにぴったり。厳寒期のシーズンも、ハイシーズンもこの釣りがはまるシュチュエーションはあります。是非是非、お試しいただけると幸いです。

#痴虫
#カブメス
#キャスティング横浜港北店
#ノースフォークコンポジット

 超ご無沙汰しておりました。
 書かねば書かねばと思えば思うほどハードルが上がってしまい、ねばねばな気持ちのまま日々が過ぎてしまいました。1つ飛ばすと次を書けないみたいな理想にも邪魔されて。でも、やっぱりどんな形でも伝えることは続けないといけない。穴だらけでも、飛ばし飛ばしでも、短くても。
 という訳で、明日(というか今日)の昼から行われるキャスティング横浜港北店さんのインストアイベントに向けてのお知らせです。

 毎年横浜のフィッシングウィークに合わせて行わせて頂いてるこのイベントも今年で3回目、年始の恒例行事となってまいりました。毎年ここでお会いして、1年の釣りの話を聞き、今年の釣りの目標を作って行かれるお客様もいらっしゃいます。嬉しい。
 イベントでは、去年より固定カラーにしました「日光クラウン」と「闇クラウン」の2色を塗ることにしています。今年それを塗ることにしたルアーは「小さい海馬55WSカスタム」と「カブメス+1(チューニング)」です。どちらも、これから春までの間で出番があり、ハイシーズンに入ってももちろん使える即戦力であり、万能なルアーを選びました。この2つに決めた決定打は秋〜年末にかけての大会でした。

a0190865_03495627.jpg

2018.11.7 亀山ダムのむら平日大会
 今と比べると天国と思える水温、気温でしたがそれでも秋に入り、少しずつ寒くなり始めていた日でした。自分を奮い立たせるために、心の中で何の脈絡もなく「まだまだいける。」と言い聞かせ出船。結果
7バイトかそこらの反応をがあり、1匹を釣ることができました。30センチちょいちょいの小型の魚でしたが、この日は大きな魚があまり釣れておらず、もしもこのサイズを3匹釣っていれば、いい方に入れる日でした。でも、そんなことはわかるはずもなく強めの釣りをメインに組み込み、ずいぶん時間のロスをしてしまいました。
 実際、この日目に見えて活性が高かったのは小さい魚。途中、そういう魚も触っておくかと、ルアーサイズを下げると急にバイトが出始めましたが、それでも乗らないバイトばかり。中盤からは、強い釣りと小さめのルアーの釣りを半々位で誘い、最後にいい場所を見つけて4バイト。その時使っていたのが「小さい海馬55WSカスタム」でした。

a0190865_03485816.jpeg

 最後の最後で気づいたもう一つのミス(だと思っていること)はルアーアクション。朝のバイトはただ巻きで乗せきれなかったのですが、後半のバイトは首振りで誘っていました。その訳は、朝一は魚のテンションが高めだったので、より自然に、逃げていくルアーを食わせるイメージで。後半はそんなにテンションが高くないと考え直し、もう少しスイッチを入れられるようにと首振り。ミスというか、試せばよかったと思ったのは、朝のバイトがあった時間に、違うアクション、つまり首振りを試せばよかったということ。
 ま、そんなたらればは置いておいて(たらればは自分自身にとっては反省点として必要ですが今回はちゃっちゃか進まないといけないので)そんな状況下において、小粒で首振りが得意なルアーがこの「小さい海馬55WSカスタム」というわけです。小さい海馬との違いは、ルアーのまとまりが良いことと、フラッシングの強さ。これはブレードが無いのでフラッシングは強くは無いですが、先に書いたまとまりの良さもあって、なんというか海馬より食わせの気持ちで使える気がします。ま、そんなわけで、こんなシーズンでも釣れたし、困った時に使えるやつということで、決定しました。
a0190865_03490789.jpg
もう一つのルアーが活躍したのはそこから1ヶ月ちょっと後の12月12日のことですが、ちょっと体力の限界です。朝なのか昼なのか?起きて時間の隙を見て後編の2018.12.12 亀山ダムのむら平日クラシック大会を書くことにします。スンマヘン!!

またまたご無沙汰してしまいました。今回のイベントが終わればまた少し、コラムや日記を書く時間をとっていきたいと思っています。

その今回のイベントというのが、タイトルにもありました足立区にある“maniac's(マニアックス)”さんで行われるインストアイベントです。しかも、今回は久々の単独イベントなので緊張します(汗)
色々書きたいことはあるのですが、まだルアーの仕上げも終わっていませんので、今回様に用意したルアーを案内して(他にもトレイルルアーやむしざんまいグッズなど持っていきます)作業に戻ります!!

マニアックスさんはお店ができて2年と少し。去年の1周年ではワームカラーのルアーを作らせていただきました。

では、その過去に塗ったルアーを、新入社員のウシ子さんに少し紹介していただきます。
a0190865_13131720.jpg
「これが去年社長が作ったお魚だニャ。」
a0190865_13133213.jpg
「どれか一つを選べと言われても困るニャ。」
a0190865_13133282.jpg
「今日のスカイコンディションならこれだニャ。」
a0190865_13133303.jpg
「もう飽きたニャ。」
ウシ子さん、昼食後の休憩の時間にありがとうございました。

で、今年は2年目。
どんなルアーで、どんなカラーにするか考えた際に、1年目の物を引き継ぎつつ再構築しようと思ったわけです。それで、去年のをウシ子さんに紹介していただいたわけです。

で、今回のルアーカラーがこれです。
a0190865_13133306.jpg
「左から 海馬55(笑)、カブメス(チューンモデル)、沼、沼(笑)、海馬free90、デカブメスJr.」

です。どれもベースや使っている色に去年のワームカラーの要素を組み込みました。
ワームを使っていて学ぶことは、クリア系の色の使い方だったり、ラメの使い方がすごく進化しているということ。どちらもプラグの方が劣っていると感じています。

今回は、前回に引き続きワームをお題にルアーカラーを作ることで、それらの要素に対して考えをめぐらせましたが、やはり学ぶことも感じることも沢山あり塗っていて面白かったです。

あとは、カブメスのように自分がやっているチューニングをしたモデルなど、来ていただいて説明しないといけないといけない細かい仕様の部分がありますので、ぜひ3連休の最終日はお店に遊びに来ていただけると嬉しいです。

ではでは、明日お店でお会いしましょう。

 私、痴虫松本なんと2018年7月号のBasserにて表紙&巻頭カラー8ページになりました。これに関して、誰にも言ってもらえないから自分で言いますね「これは快挙です。」(笑) 
 今回はその僕が表紙になったBasserがまだ販売している内に、ブログで紹介しようと思って、気づけば半月が経ってしまいました。(書いている間に更に時は進みあと3日…)まさか、H-1の亀山戦があんな超大作になると思わなくて…。そんな訳で、前回のレポートを書き終えたばかりなのに、すぐさまこのコラムを書き始めることになりました。
a0190865_05591159.jpg
「表紙といえば、倉もっちがプレーボーイの表紙になった時は感動した。」


〈Basserさんとのこれまで〉
 Basserさんは僕がメーカーを始めて、一番初めにコラムの連載を持たせて頂いた雑誌です。2016年の6月まで8年と4ヶ月に渡り、100回のコラム「痴虫松本のチム史」を書かせてもらいました。始めは自分からお願いして、1年でも長くやらせてもらおうと必死だったのを思い出します。それ以外にもトップの特集や、色の特集でも取材をしていただいた事もありました。それから、Basser All Starclassicのブースでの展示販売は「塊」を経て今も痴虫単体でブースを出させて頂いています。そのBasser編集部の佐々木君から取材依頼のメールがを頂いたのは4月の末のことでした。

〈佐々木君との不思議な関係〉
 佐々木君といえば、H-1GPXや他の大会でも戦っている「選手」の一面があります。普段はむしろそっちの印象の方が強い。佐々木君がH-1GPXで年間優勝をした年、僕の中で彼は編集部員ではなくライバルの選手(しかも格上の)になったのです。あの年は僕も調子が良く(年間成績6位)、ギリギリまで年間優勝を狙って戦っていたのです。今思うと、まだまだ隙だらけで、ひっくり返せるはずのないウェイト差ではありましたが、それでも最後まで食い下がった記憶があります。
 思えばあの年の始まりも牛久沼でした。僕は4位(ボルチで1匹)、彼はビッグバドで2本釣って来て優勝。その、牛久の2本のアドバンテージを残りの4試合キープし続ける姿は、試合によっては滑稽でもありましたが、やっぱり凄かった。麻雀など、勝負事を好む彼の勝負師の部分と、仕事で数々の修羅場を見てきた経験から来る勝利への執念のようなものを垣間見ました。その佐々木君からの取材依頼です、ドキドキしながらも即答でOK。
a0190865_05591093.jpg
「送られて来た見本誌はもったいなくて開けずに保管(笑)」


〈メールから準備まで〉
 しかし、OKを出させて頂いたものの、緊張してました。そりゃそうですよ、今までの取材の規模とは違います。カメラマンは津留崎さん、ページ数は8ページでしかもカラー。普段モノクロ野郎の僕にはありえない、これは一大事だ!!取材の場所は何箇所かあり、そこから選択。取材日は数日のうちに、数度のやりとりで決定。この時点で表紙かどうかは聞いておらず(本が出るまで確認せず)といった感じ。
 とりあえず、この大一番に向けての準備として、場所決めを含めた下見に何度も行きました。とにかく、こんな指名をしてくれたBasserさんに失礼の無いように準備だけは万全にしよう、と。慣れている所は一人で、不慣れなところはコッシーにも手伝ってもらって釣り釣り釣り。メールから取材までの準備期間10日ちょっと、釣りしていない時も釣りのことばかり考えていたので、クリエイティブな仕事は手につかず、ほぼほぼ口を開けてルアー磨いてました(笑)

〈実釣取材とおかわり取材〉
 そんなこんなでいざ取材の日を迎えましたが、実釣は苦戦しました。状況は悪い目…。でも、よくDVDなどで一言目から「ここは超メジャーフィールドで…」とか「ありえない位状況が悪くて」とかネガティブワードを出しておいてから釣るというのを見て「じゃあやるな。」とか思ってるクチなので、黙って出来る限りの釣りを1日敢行しましたが、ダメでした。家に帰ってからも、釣りノートを見ながら、もっと他に出来たことは無いかを反省しました。そりゃ終わった後なので反省点は見つかりますが、現場ではあれがベストだったと思います。
 その後、おかわりフィッシングでなんとか魚を釣りましたが、それもまた大苦戦。それでも、その魚に出会うまで、ぶれることなく荒れることなく、ベストを発揮することに専念できたと思います。そうでなければ、あのおかわりフィッシングの魚とも出会えなかったでしょう。
 因みにおかわりフィッシングの日は濁りに加え、ものすごく風が吹いてしまって「終わった(涙)」と思ったんです。取材じゃなきゃ、釣りしない日です。でも、何かのヒラメキがあり、小さい海馬95でバイトを得た後に海馬オリジナルに変えて2匹。久々に、燃えました。そんなこともあり、最近は海馬のオリジナルサイズを再びよく投げるようになりましたが、やっぱりいいルアーです。断言できます。
a0190865_06012872.jpg
「上が海馬オリジナル、下が小さい海馬95
このサイズの差が荒れた日の釣果の違いを出したのか?それとも色の違いだったのか?(共に当日使ったルアー)」
a0190865_06012888.jpg
「オリジナルはボディが115ミリ、#5番ブレード
95はその名の通りボディ95ミリ、#4 1/2番ブレード」


〈取材を経ての感想〉
 正直夢にも思っていなかったBasserの表紙と巻頭取材。釣りもメンタルも崩さずに出来たのは、牛久沼のたまやボートのサンデーオープンから始まり、今は亀山ダムのむらボートの平日大会と、ほぼ毎月稽古として参加している、地元に根付いた大会で揉まれてきた結果だと思います。H-1GPXも鍛えられましたが、あれだけでは上手くなれない。場所(ホーム)を決めて、そこでちゃんと釣りをしている人たちと共に釣りをすることで学ぶ事がある。僕が2年間H-1GPXを休んでいたせいで、久しく釣りを見ていなかった佐々木君に「めっちゃ釣りが上手くなってる」って褒められたのは自慢です(笑)
 そして、今回の取材は僕にとって釣り人としてもメーカーとしても大きな飛躍の切っ掛けになったと感じています。それは、こうして取り上げて頂いたおかげで注目されてメーカーに箔が付いたと言うことを言いたいのではありません。確かに今回の事で色々な人から「痴虫ももうメジャーやな。」と言って頂きました。でも、それは周りが決めることで僕的には本当に何も変わらない所です。別に偉くなったり、収入が増えたわけでも無いですし。
 そうでなく、変化があったと言えるのは僕の心の中です。こういう重要な仕事をさせていただいたことで、痴虫と自分自身に対しての責任の持ち方が変わったんです。言うならば、今月のBasserさんの1位指名をもらった訳です。それに対して「僕は本当にそれに値する人間だったか?」「それに答える事が出来たのか?」ということを取材の準備から、本が出るまで何度も考えました。そして、その自問自答は本が出た後もまだ続いています。今の所、半分はその責任を果たせたと思っています。もう半分はまだ不安なままです。でも、変わったというのは、その不安な部分とは更に今後向き合って行くと決めた事。
 こういった大きな仕事を貰えた事、それをなんとか乗り越えた事、そしてそこに出た事に対する責任。そういった経験と気持ちの変化が僕の釣りや仕事の芯をまた1つ強くしてくれたと思います。
a0190865_05591095.jpg
「指名No.1風写真(良忍君の結婚式にて Photo by塚本さん)」


〈快挙といった理由〉
はじめに自分で「これは快挙です。」と言いました。そりゃ、本の表紙になったのだから誰だって自慢できる事ですし、みんな初めて表紙になった時はそういう気持ちだったかもしれません。でも、僕が言いたいのはそれだけではない。「痴虫」というのは、一人で勝手にルアーを作ってブランドを始め、誰の後ろ盾もなくやってきたメーカーです。完全な個人。
 大きなメーカーに所属し、そこから活躍する人達を僕は武士だと思ってきました。城に身を置く武士、そこには殿様もいれば、様々な階級の武士達がいる。城に仕える職人もいるでしょう。それに対して、僕は何か?自分の城を持った一国一城の主人(あるじ)?とんでもない。
 僕は武士ではなく町の職人(もしくは商人)です。戦にも興味があり、その為の武器を作っている職人。武士と違い、何にも属さず後ろ盾も無い。でもそれが僕のアイデンティティであり、プライドなのです。その町人の僕が城下町で頑張っている所を認めてもらい新聞の1面にでも載ったようなもんでしょうか。
 城に(大きなメーカーに)仕えれば簡単に本に載れるのか?表紙になれるのか?と言えばそうではないでしょう。結局はその人がどこまで頑張っているかに寄ると思いますが、城の信頼やブランド力がものを言う事もあるはず。何が言いたいかというと僕は個人でやってきて、それを信用してもらって大きな仕事を頂いたと言う事。個人だって頑張っていればそれを見てくれている人も居て、評価してもらえる事もあるんです。
 まるで何かを成し得たみたいになりますが、まだまだ旅の途中。僕は今後も自分の道を自分の力で歩いていこうと思います。その頑張りが、何か少しでも人の為になれば良いと思って。

〈最後に〉
 今回の取材において相談に乗ってくれた仲間のみなさん、指名してくださり取材してとても良い内容で仕上げて下さったBasserさん、本を見て買ったよとか、読んだよと連絡をくれた人達、本当にありがとうございました。両親も沢山買って知り合いに配り歩いているそうです(笑)


# by chimush1 | 2018-06-22 06:13 | コラム
H-1の亀山戦の大会レポート、大会当日(後編)です。

 前編は、浮き浮きエリアで1匹目を釣った後粘るも釣れず、場を休ませる為とか、気分転換、浮き浮きエリアの良さの確認などの理由で一旦場所を離れ、1時間弱他のエリアをやった後「やはり今日はここしか無い!!」と心を決め、浮き浮きエリアに戻る所まで書きました。今日はその続きから。
 再び浮き浮きエリアに戻って来たのは10時45分のこと。試合終了(帰着時間)が13時なので、残り時間は2時間ちょっと。戻るための移動時間を考えると実際はもう少し短い。今、釣りノート「船中模索」を参考に、浮き浮きエリアの中でもメインエリアである浮き草がびっしりの所にかけた時間を計算しました。

1回目 1往復で2時間
2回目 1往復で1時間30分
でした。

そのエリアに入り直す際にすれ違った上流組の方の話だと、さすがに時間が経つにつれ人為的プレッシャーのせいなのか?魚っ気も減り、沈んでしまったと。そんな、少しネガティブな情報を頭に入れつつも、外よりはマシというか、他にもうやる場所の無い僕は2度目の真剣勝負をスタートしました。

 1度目の魚のイメージからルアーで探る距離なども工夫し(岸際だけでなく少し沖まで探る)、丁寧に釣りをしましたが流石に中々反応はとれません。それでも丁寧に丁寧に集中を切らさず釣り続け、軽いバイトは出るも乗らないまま、浮き浮きエリアの上流のエンドまで来てUターン。帰りはすでに一度打った直後なので、さらに船の流し方とルアーを通す方向を変えて戻ることにしました。それが良かったのか?もう浮き浮きエリアが終わる(涙)という、僕にとっては終了のホイッスル直前の場所でバイト!!今度は物に引っ掛けてシェイクという様な小技は使っていませんでしたが、運よく食ってくれました。浮き草の下にはベイトフィッシュもバスも隠れていた様です。
 先ほどと変わらず、速攻で抜き上げライブウェルへ。30センチ前半、500グラム弱とかの(焦って個別では計ってません)魚でした。時間は11時50分。取り込みとか含めて気づけば12時。一応、まだ急いで帰らなくても良い時間なので釣り再開。浮ゴミがからむ所をやりますが、魚っ気は無く、最後にもう一度2匹目が釣れた場所を打ち直して反応がなかった時点で本日の釣りは終了にしました。
 12時15分、少し余裕を持って川筋からつばきもと桟橋へ移動。12時40分あたりで桟橋に到着し検量となりました。検量結果、2本で1270g上出来です。たらればを言えば、後1匹小さい方の魚が加わってリミットが揃っていればお立ち台、逆に奇跡の(気づきの)1匹目がなければ2匹目もなかったゼロの可能性も大いにあった展開でした。そういう意味で「2匹も釣れた、よかった。」と思っている自分と「チャンスの試合だったんだ、後1本釣れれば…」と思っている自分の、両方の気持ちが残った試合となりました。
a0190865_01564335.jpeg

「小倉さんに撮ってもらった、検量後の1枚」


〈たらればの話〉
 もう少したられば繋がりの話をしますと、今回はさすが亀山ダムらしいなと思えたのが、その「たらればの声の数」でした。時期が良かったにもかかわらず、かなりのローウェイト戦になったせいもあり、キッカーをばらしたという声、出たのにすっぽ抜けたという声など、順位が大きくひっくり返る魚に出会い、タッチだけで終わった人が本当に多かったです。これは、他でもない人為的プレッシャーのせいだと思われますが、その中で釣ってきて答えが出るのが大会というもの。魚も人も多い、とても苦しい大会ではありましたが(お世辞に楽しかったなんて言えません)いろいろ感じ、学ぶ事も多かったです。
a0190865_01564383.jpeg

「食ってくれてありがとうと思いながらリリースです。」


〈気になった釣り方 その1 ハイパークランク〉
 その後の結果発表や、上位各自の釣りはH-1GPXのホームページや、各選手のブログなどを見ていただくとして(10位まではほとんど業界関係者ですので各自情報をアップしていると思います)僕が記憶に残った釣り方を少しだけ。
 ハイプレッシャー戦となったせいもあり、上位の選手のルアーは5センチくらいの小型のものが目立ちました。あの人数では仕方ないことなんだろうなと思います。そんな中、相変わらず実績を出していたのがT.D.ハイパークランク。今はもう作られていないルアーで、亀山ダムのローカルルアーと言っても過言ではないものだと思います。僕が腕を磨くために参加させてもらっているのむらボートさんの平日大会でも、この時期になると何度も耳にしたルアーです。もちろん、勉強のために僕も購入して持っていますが、一度投げてその個性っぷりに本当に驚いた次第です。そして、今回改めてその存在を再確認したことで、もう一度このルアーを学ぶ気持ちが生まれました。というか、試したいテストルアーが既に頭にあると言った方が早いかな。痴虫初のトップではないルアーになるので、正規で生産するつもりはないですが、ひらめきを試したい気持ちの方が強いので、とりあえずはテストルアーを作って釣りをして見たいと思います。
a0190865_01564274.jpg

「3位の鶴岡さん、4位の町田さんがハイパークランクで釣られていました。」


〈気になった釣り方 その2 ナウイくんのカバークランキング〉
 それからもう一つ気になった釣りがあります。先ほどのハイパークランクの釣りは、どちらかというとルアーの個性が気になった釣り方なのですが、こちらは釣り方そのものが脳に焼きついたというか、刺激を受けました。それが、DAIWAのロッド開発をしている今井さんa.k.a.ナウイくんの釣りです。成績は5位でしたが、僕の心のベスト10 第1位は間違いなく彼のカバークランキングです。
a0190865_01564279.jpg

「なぜこの色だったんだろう?パッと見ただけでは解らない。」


 その釣りはと言いますと、メインルアーはモデルA(6A)ナウイ語ではデルモAと呼ぶww。色は写真を参照(これしか釣れなかったらしい)そして、ナウイくんと言えば竿!!使っていたのはDAIWAのテストモデルのクランキンロッド。パッと見た印象では、やや短め、飛距離よりも精度や手返し重視の竿に見えました。そのタックルを使って、僕が攻めていた浮き浮きエリアに入っていく川の下流からゴミが満ち満ちになる手前までが彼のメインエリアでした。そのエリアの特徴は水が濁っている事。ベイトがいる事。そしてとんでもなく印象的だったのは、彼がそのワンエリアをとんでもなく丁寧に釣り込んで魚を釣り上げて行ったという事です。
 プラでいい魚が釣れたことでそのエリアに的を絞っていたらしく、朝からそこに入っていたため、途中で僕が彼を追い抜いて浮き浮きエリアに向かう事がありました。その後、僕が浮き浮きエリアを撃ち尽くし、一度そこを離れる時にもう一度すれ違ったのですが、その間に釣り進んだ距離が本当に短くて…。印象としては、全然進んで無いに等しい位。朝にすれ違って、10時過ぎにすれ違った時点で、僕は彼が一旦どこかに行ってもう一度戻って来たものだと思っていました。それくらい進んでいなかった。朝から釣りをしながら進んできてまだそこ?っていう事が、話を聞いても信じられない位。でも、彼のクランキングはそれほど丁寧だったという事なんです。多分レイダウン(倒れた木)の枝という枝全てに様々な角度でルアーをかすめ、時に引っ掛けては外し、木一つ一つを舐め倒して釣りをしていたのだと思います。自衛隊の匍匐前進の一番遅い進み方の次くらいの遅さ、そんな印象。でも、その釣りで、そのワンエリアで釣った魚の数は5匹、入れ替えまでしているんです。
 それを聞いた時のショックたるや。まず、近頃のH-1といえば過剰になりすぎた人気とそれ故の人の多さ、それに比例するように釣り方もテクニカルになり、使われるものは「小さく弱く」。参加していてもそれは仕方ない1つの答えだと思っています。釣り方も何というか最新のテクニックが目立つ中、誰もが知っていても、誰もそこまで追求してこなかった伝統的な釣りであるカバークランキングで釣って来た事が本当にすごい。
 もちろん、彼の前後15~20メートルにも他の釣り人は居た訳で、それだけ遅いということは追い抜かれる事も数え切れないほどあったと思います。それでも自分の釣りを乱さないメンタルと、集中力。ナウイくんとは共通の仲間がいて、プライベートで飲み会や合コンにも行ったことのある仲(笑)確かに、その飲みの席などを思い返しても、人の影響を受けづらいマイワールドを持った変わり者の印象がありましたが、その彼の癖とも言える性格が見事に生きた釣り方だったと思います。僕自身、今の大会環境に合わせたいろいろな抜け道の釣り方を考えていますが、こんな王道がある意味抜け道になるということを、近いエリアで釣りをしていた事で見ることができて、本当に刺激になりましたし、勉強になりました。という訳で、僕の心のベスト10 第1位はこんな釣りだった、のお話でした。
a0190865_01564176.jpg

「誰一人クスりとも笑わない中、最初から最後まで『モデルA』を『デルモA』と言うナウイギャグをやり通したその心の強さが釣りにも関係したと思っています(笑)」


〈まとめです〉
 という訳で、後半は今大会で僕の心に残った釣り方も紹介してみました。H-1は次は牛久沼。最近サボってあまり行っていませんが、もう1つのホームです。ここでも、有名選手を出し抜ける釣りができるように、しっかり練習をして大会に挑もうと思います。
a0190865_01564218.jpg

「本当に誇らしい、当社比での成長を感じることができた15位でした。」


 ではでは、3回をまたいで書いてきたH-1GPXの亀山戦レポートこれにて完結。


# by chimush1 | 2018-06-10 02:08 | 大会