H-1の亀山戦の大会レポート、大会当日(後編)

H-1の亀山戦の大会レポート、大会当日(後編)です。

 前編は、浮き浮きエリアで1匹目を釣った後粘るも釣れず、場を休ませる為とか、気分転換、浮き浮きエリアの良さの確認などの理由で一旦場所を離れ、1時間弱他のエリアをやった後「やはり今日はここしか無い!!」と心を決め、浮き浮きエリアに戻る所まで書きました。今日はその続きから。
 再び浮き浮きエリアに戻って来たのは10時45分のこと。試合終了(帰着時間)が13時なので、残り時間は2時間ちょっと。戻るための移動時間を考えると実際はもう少し短い。今、釣りノート「船中模索」を参考に、浮き浮きエリアの中でもメインエリアである浮き草がびっしりの所にかけた時間を計算しました。

1回目 1往復で2時間
2回目 1往復で1時間30分
でした。

そのエリアに入り直す際にすれ違った上流組の方の話だと、さすがに時間が経つにつれ人為的プレッシャーのせいなのか?魚っ気も減り、沈んでしまったと。そんな、少しネガティブな情報を頭に入れつつも、外よりはマシというか、他にもうやる場所の無い僕は2度目の真剣勝負をスタートしました。

 1度目の魚のイメージからルアーで探る距離なども工夫し(岸際だけでなく少し沖まで探る)、丁寧に釣りをしましたが流石に中々反応はとれません。それでも丁寧に丁寧に集中を切らさず釣り続け、軽いバイトは出るも乗らないまま、浮き浮きエリアの上流のエンドまで来てUターン。帰りはすでに一度打った直後なので、さらに船の流し方とルアーを通す方向を変えて戻ることにしました。それが良かったのか?もう浮き浮きエリアが終わる(涙)という、僕にとっては終了のホイッスル直前の場所でバイト!!今度は物に引っ掛けてシェイクという様な小技は使っていませんでしたが、運よく食ってくれました。浮き草の下にはベイトフィッシュもバスも隠れていた様です。
 先ほどと変わらず、速攻で抜き上げライブウェルへ。30センチ前半、500グラム弱とかの(焦って個別では計ってません)魚でした。時間は11時50分。取り込みとか含めて気づけば12時。一応、まだ急いで帰らなくても良い時間なので釣り再開。浮ゴミがからむ所をやりますが、魚っ気は無く、最後にもう一度2匹目が釣れた場所を打ち直して反応がなかった時点で本日の釣りは終了にしました。
 12時15分、少し余裕を持って川筋からつばきもと桟橋へ移動。12時40分あたりで桟橋に到着し検量となりました。検量結果、2本で1270g上出来です。たらればを言えば、後1匹小さい方の魚が加わってリミットが揃っていればお立ち台、逆に奇跡の(気づきの)1匹目がなければ2匹目もなかったゼロの可能性も大いにあった展開でした。そういう意味で「2匹も釣れた、よかった。」と思っている自分と「チャンスの試合だったんだ、後1本釣れれば…」と思っている自分の、両方の気持ちが残った試合となりました。
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「小倉さんに撮ってもらった、検量後の1枚」


〈たらればの話〉
 もう少したられば繋がりの話をしますと、今回はさすが亀山ダムらしいなと思えたのが、その「たらればの声の数」でした。時期が良かったにもかかわらず、かなりのローウェイト戦になったせいもあり、キッカーをばらしたという声、出たのにすっぽ抜けたという声など、順位が大きくひっくり返る魚に出会い、タッチだけで終わった人が本当に多かったです。これは、他でもない人為的プレッシャーのせいだと思われますが、その中で釣ってきて答えが出るのが大会というもの。魚も人も多い、とても苦しい大会ではありましたが(お世辞に楽しかったなんて言えません)いろいろ感じ、学ぶ事も多かったです。
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「食ってくれてありがとうと思いながらリリースです。」


〈気になった釣り方 その1 ハイパークランク〉
 その後の結果発表や、上位各自の釣りはH-1GPXのホームページや、各選手のブログなどを見ていただくとして(10位まではほとんど業界関係者ですので各自情報をアップしていると思います)僕が記憶に残った釣り方を少しだけ。
 ハイプレッシャー戦となったせいもあり、上位の選手のルアーは5センチくらいの小型のものが目立ちました。あの人数では仕方ないことなんだろうなと思います。そんな中、相変わらず実績を出していたのがT.D.ハイパークランク。今はもう作られていないルアーで、亀山ダムのローカルルアーと言っても過言ではないものだと思います。僕が腕を磨くために参加させてもらっているのむらボートさんの平日大会でも、この時期になると何度も耳にしたルアーです。もちろん、勉強のために僕も購入して持っていますが、一度投げてその個性っぷりに本当に驚いた次第です。そして、今回改めてその存在を再確認したことで、もう一度このルアーを学ぶ気持ちが生まれました。というか、試したいテストルアーが既に頭にあると言った方が早いかな。痴虫初のトップではないルアーになるので、正規で生産するつもりはないですが、ひらめきを試したい気持ちの方が強いので、とりあえずはテストルアーを作って釣りをして見たいと思います。
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「3位の鶴岡さん、4位の町田さんがハイパークランクで釣られていました。」


〈気になった釣り方 その2 ナウイくんのカバークランキング〉
 それからもう一つ気になった釣りがあります。先ほどのハイパークランクの釣りは、どちらかというとルアーの個性が気になった釣り方なのですが、こちらは釣り方そのものが脳に焼きついたというか、刺激を受けました。それが、DAIWAのロッド開発をしている今井さんa.k.a.ナウイくんの釣りです。成績は5位でしたが、僕の心のベスト10 第1位は間違いなく彼のカバークランキングです。
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「なぜこの色だったんだろう?パッと見ただけでは解らない。」


 その釣りはと言いますと、メインルアーはモデルA(6A)ナウイ語ではデルモAと呼ぶww。色は写真を参照(これしか釣れなかったらしい)そして、ナウイくんと言えば竿!!使っていたのはDAIWAのテストモデルのクランキンロッド。パッと見た印象では、やや短め、飛距離よりも精度や手返し重視の竿に見えました。そのタックルを使って、僕が攻めていた浮き浮きエリアに入っていく川の下流からゴミが満ち満ちになる手前までが彼のメインエリアでした。そのエリアの特徴は水が濁っている事。ベイトがいる事。そしてとんでもなく印象的だったのは、彼がそのワンエリアをとんでもなく丁寧に釣り込んで魚を釣り上げて行ったという事です。
 プラでいい魚が釣れたことでそのエリアに的を絞っていたらしく、朝からそこに入っていたため、途中で僕が彼を追い抜いて浮き浮きエリアに向かう事がありました。その後、僕が浮き浮きエリアを撃ち尽くし、一度そこを離れる時にもう一度すれ違ったのですが、その間に釣り進んだ距離が本当に短くて…。印象としては、全然進んで無いに等しい位。朝にすれ違って、10時過ぎにすれ違った時点で、僕は彼が一旦どこかに行ってもう一度戻って来たものだと思っていました。それくらい進んでいなかった。朝から釣りをしながら進んできてまだそこ?っていう事が、話を聞いても信じられない位。でも、彼のクランキングはそれほど丁寧だったという事なんです。多分レイダウン(倒れた木)の枝という枝全てに様々な角度でルアーをかすめ、時に引っ掛けては外し、木一つ一つを舐め倒して釣りをしていたのだと思います。自衛隊の匍匐前進の一番遅い進み方の次くらいの遅さ、そんな印象。でも、その釣りで、そのワンエリアで釣った魚の数は5匹、入れ替えまでしているんです。
 それを聞いた時のショックたるや。まず、近頃のH-1といえば過剰になりすぎた人気とそれ故の人の多さ、それに比例するように釣り方もテクニカルになり、使われるものは「小さく弱く」。参加していてもそれは仕方ない1つの答えだと思っています。釣り方も何というか最新のテクニックが目立つ中、誰もが知っていても、誰もそこまで追求してこなかった伝統的な釣りであるカバークランキングで釣って来た事が本当にすごい。
 もちろん、彼の前後15~20メートルにも他の釣り人は居た訳で、それだけ遅いということは追い抜かれる事も数え切れないほどあったと思います。それでも自分の釣りを乱さないメンタルと、集中力。ナウイくんとは共通の仲間がいて、プライベートで飲み会や合コンにも行ったことのある仲(笑)確かに、その飲みの席などを思い返しても、人の影響を受けづらいマイワールドを持った変わり者の印象がありましたが、その彼の癖とも言える性格が見事に生きた釣り方だったと思います。僕自身、今の大会環境に合わせたいろいろな抜け道の釣り方を考えていますが、こんな王道がある意味抜け道になるということを、近いエリアで釣りをしていた事で見ることができて、本当に刺激になりましたし、勉強になりました。という訳で、僕の心のベスト10 第1位はこんな釣りだった、のお話でした。
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「誰一人クスりとも笑わない中、最初から最後まで『モデルA』を『デルモA』と言うナウイギャグをやり通したその心の強さが釣りにも関係したと思っています(笑)」


〈まとめです〉
 という訳で、後半は今大会で僕の心に残った釣り方も紹介してみました。H-1は次は牛久沼。最近サボってあまり行っていませんが、もう1つのホームです。ここでも、有名選手を出し抜ける釣りができるように、しっかり練習をして大会に挑もうと思います。
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「本当に誇らしい、当社比での成長を感じることができた15位でした。」


 ではでは、3回をまたいで書いてきたH-1GPXの亀山戦レポートこれにて完結。


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by chimush1 | 2018-06-10 02:08 | 大会