カブメスの仕組み 其の1〜スプーンの動作原理〜
勇士の協力で、念願の痴虫ノートをブログへ移行する事が出来、なかなか触りたくても触れなかったこのコーナーを復活させる事が出来ました。
復活の始めは「カブメス」について。
ある程度の事はお店への紹介文でざっくり書いたのですが、販売が始まって
お店からも、お客様からも
●どんな動きをするのか?
●海馬とどう違うのか?
●どういったとこで使うの?
●詳しい色の話をして!!
とかそこいらの話がちょこちょこありましたので、そこは痴虫ノートらしく
皆さんの暇つぶしに、ねちねちと書いて行こうと思います。
では早速お話開始。
<カブメスというルアー>
ルアー購入時の取り説と少し話は被りますが、そこはご容赦を。
基本構造はフロントにプロペラ、お腹にフックを2つと、ウィロリーフのブレードが直付けで1枚。
ルアーを開発する上でのアイデアの元はスプーンやシンキングペンシル。
それらをトップで使えないかと言うもの。
それらのルアーは引っ張られる事でお腹に水が当たり、それを押し分けながら
ボディーを揺らして動きを出している。
(上の画像はクリックで拡大可)
カブメスの動きの原動力はこの原理と同じ。
腹の後ろの方に付いたビッグウィロリーフが水を受け、それを押し分け揺れる。
その揺れる動きがブレードを支えているボディーに影響し、ボディー自体にもロールの揺れを引き出す。
それ故に、ただ引きをする際はじわーっとラインを引っ張って、ブレードで水を押すイメージで使ってほしい。
一度動き始めると、慣性が付いて糸のたるみをとるだけでルアーはゆらゆら揺れながらこちらに来る。
つまり、カブメスの特徴=スプーンの特徴とも言える部分が多く、その一つに光のつかみ方というのがあるのだが、長くなるのでそれは次回という事で。
<まめ知識:ブレードの調整>
ブレードの締め具合でブレードの揺れ方と、ボディーの揺れ方がわりと変わる。
販売時はブレードの動きが出やすいように、少し緩めの設定になっているが、
それを締めたり緩めたりするとどうなるか?
●カップワッシャーがボディーに付くまで締めた状態
この状態だと、ブレードの可動域はかなり狭くなる。
つまり、ブレードとボディーに一体感が生まれる。
そうすると、ブレードの動きがボディーに影響を及ぼす度合いが高くなり、
ボディーのロールが強くなる。
ボディーを派手にねじらせたい時にはこのセッティングにすると良い。
●カップワッシャーがボディーに付いた状態から1周緩めた状態。
そこそこブレードに自由度が生まれ、それでいてボディーへの影響もある。
良いとこ取りのド真ん中の設定。
●カップワッシャーがボディーに付いた状態から2周緩めた状態。
かなりブレードとボディーの間に隙間が出来る。
それにより、ブレードの可動域が広くなり、ブレードの動きにキレが出て来る。
その反面、ボディーへの影響が経るので、ロールは弱くなる。
とまあ、大体は上記した3つの状態で使う事が主になる。
それに、リーリングの速度でもブレードの振りの幅は変わってくるので、自分の好きな
使い心地、揺れ心地を見付けてほしい。
本日は以上。
次回(光の説明)へ続く。