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カブメスの仕組み 其の1〜スプーンの動作原理〜

皆さんご無沙汰しておりました。

勇士の協力で、念願の痴虫ノートをブログへ移行する事が出来、なかなか触りたくても触れなかったこのコーナーを復活させる事が出来ました。

復活の始めは「カブメス」について。

ある程度の事はお店への紹介文でざっくり書いたのですが、販売が始まって
お店からも、お客様からも

●どんな動きをするのか?
●海馬とどう違うのか?
●どういったとこで使うの?
●詳しい色の話をして!!

とかそこいらの話がちょこちょこありましたので、そこは痴虫ノートらしく
皆さんの暇つぶしに、ねちねちと書いて行こうと思います。

では早速お話開始。


<カブメスというルアー>

ルアー購入時の取り説と少し話は被りますが、そこはご容赦を。
基本構造はフロントにプロペラ、お腹にフックを2つと、ウィロリーフのブレードが直付けで1枚。

ルアーを開発する上でのアイデアの元はスプーンやシンキングペンシル。
それらをトップで使えないかと言うもの。

それらのルアーは引っ張られる事でお腹に水が当たり、それを押し分けながら
ボディーを揺らして動きを出している。

カブメスの仕組み 其の1〜スプーンの動作原理〜_a0190865_528511.jpg

(上の画像はクリックで拡大可)
カブメスの動きの原動力はこの原理と同じ。
腹の後ろの方に付いたビッグウィロリーフが水を受け、それを押し分け揺れる。
その揺れる動きがブレードを支えているボディーに影響し、ボディー自体にもロールの揺れを引き出す。

それ故に、ただ引きをする際はじわーっとラインを引っ張って、ブレードで水を押すイメージで使ってほしい。
一度動き始めると、慣性が付いて糸のたるみをとるだけでルアーはゆらゆら揺れながらこちらに来る。

つまり、カブメスの特徴=スプーンの特徴とも言える部分が多く、その一つに光のつかみ方というのがあるのだが、長くなるのでそれは次回という事で。


<まめ知識:ブレードの調整>

ブレードの締め具合でブレードの揺れ方と、ボディーの揺れ方がわりと変わる。
販売時はブレードの動きが出やすいように、少し緩めの設定になっているが、
それを締めたり緩めたりするとどうなるか?

●カップワッシャーがボディーに付くまで締めた状態
この状態だと、ブレードの可動域はかなり狭くなる。
つまり、ブレードとボディーに一体感が生まれる。
そうすると、ブレードの動きがボディーに影響を及ぼす度合いが高くなり、
ボディーのロールが強くなる。
ボディーを派手にねじらせたい時にはこのセッティングにすると良い。

●カップワッシャーがボディーに付いた状態から1周緩めた状態。
そこそこブレードに自由度が生まれ、それでいてボディーへの影響もある。
良いとこ取りのド真ん中の設定。

●カップワッシャーがボディーに付いた状態から2周緩めた状態。
かなりブレードとボディーの間に隙間が出来る。
それにより、ブレードの可動域が広くなり、ブレードの動きにキレが出て来る。
その反面、ボディーへの影響が経るので、ロールは弱くなる。

とまあ、大体は上記した3つの状態で使う事が主になる。

それに、リーリングの速度でもブレードの振りの幅は変わってくるので、自分の好きな
使い心地、揺れ心地を見付けてほしい。

本日は以上。
次回(光の説明)へ続く。