カブメスの色〜迷いアユ編〜

色解説3色目は迷いアユ

この色は珍しく練習した。
練習と言うか、ベースのカラーが色々な意味で初めてだったので、欲しい色になるか塗る前に見たかった。
気づけば練習塗りを含め同じコンセプトで派生カラーを数色塗るに至った。
そして今回のカブメスの迷いアユである。

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僕の中での肝は
●ぼんやり赤く光るボディ
●嫌われない範疇でのアピール

狙い所はあるが、それを主張しすぎない。
よって、かなりオールマイティーというかつぶしの効く色になっていると思う。

その辺りを、いつものモノクロ調査を含めて確認してみよう。
まずはカラーの背景差し替えから。
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そしてモノクロ
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これに関しては、やはりというか想像通り。
ただ、モノクロにしても、思った以上にヌメッとしているのが印象的だった。
いわゆる銀と言われる様な光り物の塗料は使っていないにもかかわらず、わりと光っている。
それと、モノクロの白バックを薄目で見て思ったのだが、ルアーが結構暗く見える。カラーの白バックだとそんなに気にかからなかったのだが、モノクロだとこの色が明るめの中間色である事が解る。


本来魚というのは決して目立ちたくは無いはずである。
なぜなら、目立つ=見つかる→狙われてしまう。
出来るだけ馴染みたい。
その切なる願いが色々な魚の色を作っているのだろう。
しかし、馴染むためのあのボディーのキラメキは時に目立ってしまうと思うのだが…。

このルアーのボディーの色は(あくまで僕なりにではあるが)ギラッと光らずに、なんとか馴染もうとした、そんな色である。
まあ、魚や鳥ではないので『人間どもは馴染んでると思いがちでしょうが、実はこれが自然界では結構目立ちまして…(川鵜談)』
なんて事になっているかもしれないが、あくまで自分目線で馴染んでいるんじゃないかと。

で、ボディーはそんな感じで馴染ませる方向で色作りをした。
しかし、それ以外の所々では、ちょっとアクセント的なルアーの要素も入っている。

フィールドで水に浮かべると思った以上に目立つのが、肩に敷いたチャート。
上からパールを載せているので、ルアーだけ見ているとそこが目立つ事はないが、それがちょっと薄暗いハングの下などで泳がせると、何ともいい具合に目に入って来る。

それと、このルアーの特徴の全体的にぼやっと赤い光。
これは、僕がとても信用している釣り人の話で、アユが赤く光る時があると言う。
どうも、素では信じられないのだが、その人自体は限りなく信用出来る。
という訳で、思いきってそれを鵜呑みにしてしまってベースカラーに用いた。
これも、ルアーをゆらゆら動かすと、感じる事が出来ると思う。

あくまで基本的な色でありながら、所々思いを含ませる。
2011年の色のテーマの「7割主義というか、良い意味で中間的な色作り」を最も上手く形に出来た色の一つであり、我ながらお気に入りの色である。
後は、フィールドで思う存分使って、各自ここが良かったんじゃないか?
とか、この時間になると背中が奇麗なんだよな。
とかいっぱい感じて楽しんでほしい。

そんな事をしているうちにいつか魚が釣れてくるであろう。
魚はこいつの事は嫌いではないはずだから。
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