カブメスの色 〜Spooon編〜

さてさて、名古屋のイベントを挟み少し間が空きましたが、今回よりカブメスの色の話です。
前回はスプーンがいかに光を使う事を考えて作られたルアーか、という事について書きました。
まあ、光以外にも腹で水を押したりする要素も重要なのかもしれませんが、僕がいいなーと思ったのは背中の反射によるアピールだったという事です。


その流れから今回はその思いをプラグに落とし込んだ「Spooon」カラーについて。

まずはいつものバック色違い写真から。

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明るい背景

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暗い背景

Spooonは左右で色のあたりが違うので今回は3方向からの並びにしてみたんだけど、それでもなんか解りづらい…。

色の話をする前に、まず始めにカブメスというルアーの動きの特徴を知っておいて欲しい。
それはロールの動きがとてもしっかり出るルアーだということ。
それにより、今回のカラーは全体的に縦割りで、色の変化がしっかり出る物を多めに採用した。
その中でも、このSpooonは今までに無い不思議な色の割り方になっている。

いや〜しかしこのルアー、なんとも説明しづらい。
なんというか、時にシルエットがしっかりと出る事もあれば、時に光りの中に消える。
消えた時も、ある部分だけが何かちらりと見えたりする。

そこにあるのは解るけど、何か良く解らない?
自分が魚だとすればそんな感じで見えるんじゃないかな〜と思っている。

色が無い方がイメージしやすいかもしれないので、モノクロを上げてしまおう。
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薄目で画面を見てほしい。
同じルアーなのに、3つのルアーがぱっと見える時と、背景にに馴染んでいる時があるのが解ると思う。

これで、少しは上に書いた見えたり消えたりするという、話がイメージ出来ただろうか?
つまり、ロールした時の再度の面の色によって、背景に馴染んだり、強調されたりする。
それが、上のシルバーの反射面と、腹の横向きになった魚のアンシンメトリーな色合いで複雑に見えるという訳。

見えたり見えなかったり、光ったり、消えたり。
なんていうか、ルアーその物を凄く簡単に見せないというか、興味を持たせる事が出来る色なんじゃないかと。
これって、魚からしたら結構刺激的な色だと思うんだよな。


それとこの色を塗るのに、もう1つ明確なイメージがあった。
それが後ろから見たイメージ。
名前もSpooonと言うだけあって、スプーンをモチーフにしているのだけど、それはただのパロディではない。
スプーンの光の使い方がプラグでもありなんじゃないか!?と思っての事。

図で表すとこんな感じ。
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ブレードで後方に光を反射する以外にも、水に入っているボディの背中でも光を反射する。
魚からすると、ルアーの周りの光の要素が多いので、なんだかフワフワと光る事で、そこに何かある!!
と気づきやすいのではないだろうか?

でもって、おまけにお尻のティーザータブがひらひらすると。
ティーザータブって言うのは、たまにスプーンのお尻に付いている事がある赤い板なんだけど、
これもまた、後方からルアーを見た時の事を凄く意識して、付けられている物なんだと思う。
車で言う、バックライト的なもの。
ルアーを後ろから見ると点になって行く、という話はスプーンの構造で話した。
スプーンが点になりつつも、キラキラ光って、その存在を消さないようにする中で、さらに赤い点がひらひら点滅する事でまた違うアピールが出来る。

うーん、エロい!!


ルアーを作る際に、コンセプトカラーというか始めにこれだけは外せない!!という色が必ずあって
今回のカブメスではこのSpooonカラーがそれに当たる。
とても可能性のある色で、今後も色々なルアーで試したいと思っているんだけど、デビューさせるならカブメスが1番じゃないかと思っていた。

そんな訳で、通常のルアーとは色の配分が違うので、解りづらく、戸惑うかもしれない色だけど
その分、新しいドキドキもしっかり詰まった色なので自信を持って使ってみておくれ〜!!!
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