カブメスの仕組み 其の2〜光について〜

さあ、今日はカブメスのモチーフとなったスプーンの光の使い方について、説明しましょう。

<スプーンと光>

僕がスプーンを使うのは主に渓流の時が多い。
それ以外だと、カブメスからの逆輸入でバスで試してみたいと思っていたり、海で少し使う程度。

で、それらで使用するためにスプーンを手に入れて、始めに疑問を持ったのが
「何故片面は色が塗られて、片面は金属のままなのか?」

そして、次に泳がせて疑問を持ったのが
「逆さまに泳いでるやん。」
だった。

つまり、スプーンとは
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↑見た目はこっちが表で
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↑こっちが裏のイメージがあった。

でも泳ぐ時は色の面を下にして、人間には無塗装の面しか見えない。
(正確には、ひらひらしてちょいちょい裏の面が見えるんだけど)

今思うとそんなおかしい事ではないのかもしれないけど、当時はなんだか腑に落ちなかった。
なんと言うか、何故影になる底に絵が書かれて、光が当たる上面はそのままなのか???


しかし、とある話からその問題の答えが見えて来たのである。
それは、去年のバサーオールスタークラッシックのこと。
西根さんとブレードの話をしていてある事を教えていただいた。
そして、その考えを色々検証して行く中で、スプーンの構造の解明に至ったのである。

西根さんに教えていただいた話とは「ブレード付きルアーのもつ特徴の1つ、フラッシング」について。
後方にブレードやらのフラッシングする物があると、魚の頭の上をルアーが通過して行って、離れて行く時になかなか視界から消えないという事。

どういう事かと言うと、通過したルアーを魚は後ろから見るようになる訳で。
ルアーというのは後ろから見ると、どれもが基本的に点になってしまう。
そうすると、ルアーというのは極端に見えづらい物になり、少し離れると視界から消えてしまう。
視界から消えてしまう=興味の対象から離れてしまう、事を意味する。

それが、フラッシングする物が後方についているタイプだと、ルアーの見え方が点になってもブレードが点滅して光を発するので、遠くに離れてもなかなか消えない。
そうすると、通過して魚からルアーが離れて行っても、フラッシングが届かなくなる距離まで、魚にルアーの存在をアピールする事が出来る。

魚はなかなか消えてくれないルアーに苛立ちを隠せなくなるのか?
それともちょっと迷ったあげく、まだ行ける!!と思って追いかけるのか?
それは解らないがそれによってスイッチが入る事はあるだろうと思った。


人間に置き換えると解りやすいかもしれない。

前からかわい子ちゃんが来る。
すれ違って通り過ぎる(あー、いいにおい)。

ここで、いけてる奴ならすぐに声をかけるかもしれない。
しかし、僕の様な臆病者なら、その存在に反応しながらもすぐには答えは出せない。

そして、振り返ってその後ろ姿を見る。

ここからである。
●例えばその子の服が少しシックな、街にとけ込む服だった場合
数メートルでその子の姿は雑踏に消えて行き、見えなくなってしまう。
そうすると、臆病者の僕はすぐにあきらめてしまう。

しかし、
●その子の服装が、少し派手目の明るい服装だった場合、どうなるだろうか?
同じく数メートルで雑踏に入るも、人と人の隙間からその子の個性的な姿がちらちらと目に入ってしまう。
頭にでかいリボンでも付けていよう物なら、人の頭越しにその存在を確認する事が出来続ける。
その間に、頭の中で「どうしよう」の文字かぐるぐるまわり、角を曲がった瞬間に、逃してなるかと足がそちらに向かってしまう。

なんて事になるかもしれない。

自分自身で言えば最後の最後まで確認しつつも、追えないであきらめる人生だったが…。
しかし、もしそこでその子が物を落としたり、つまづいてこけたりしたら、きっと近づいて手を差し伸べただろう。
ルアーで例えるなら、数メートルのただ引きからの、ほんの一瞬の揺らぎ、そんな所だろうか。

ちょっと例えがあれだけど、何となくイメージとしてはそんな感じだと思う。
「角を曲がる」「こける」「物を落とす」という後一押しの奇跡までの間に、どれだけジリジリした時間があるか、が大事だと。
きっと人も魚も見えなくなってしまえば、あきらめてしまう生き物なのだから。

話をルアーに戻すとつまりは、後方に光り物がついているルアーは、わりと長い間(距離)魚の気を持たせる事が出来る機能がついていると考えても良い、という話である。


とか、なんとか言っているうちに今日も随分進んでしまいました。
まだ光の話がスプーンと繋がっていないのに…。

次回はスプーンがシンプルな構造の中でいかに魚を誘う要素を持ち合わせているかについて、つなげて行こうと思います。

ヒントとして、次の写真を宿題に出しておきましょう。
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先ほどのスプーンの裏面写真と同じように見えるかもしれませんが、ルアーを手に乗せて角度を付けて後ろから写真を撮りました。

つまり、魚が後ろからルアーを見た時にこんな風に見えるのではないかと言うイメージです。
次回はここからスタートします。

間を空けない様に気をつけます。
ではでは
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